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心臓の端まであったかくなった【映画:しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス】

学生時代、授業サボって唐突にBunkamuraで「わたしを離さないで」を観て泣いて、そこから1人映画の道が始まった。

2ヶ月に一度はあぁ、これ観たい!行きたい!と思ってるBunkamuraの映画館。この度8年ぶりに行きました。

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8年ぶりのBunkamuraも変わらず、大号泣させてくれた。思い出深い映画館があるって素敵だなぁと思った。

サリー・ホーキンスと「シェイプ・オブ・ウォーター」が話題になる裏で、ひっそりと公開された本作。素朴だけど、心に染み込む良い映画。ぜひ大きなスクリーンで、寒々しいカナダの風景や、カントリーな音楽を感じて欲しい。

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いや〜パディントン然り、サリー・ホーキンスの演技の幅広さに改めて驚いた。
そしてかっこよくないイーサン・ホークにも驚く。2人の演技とキャスティングだけでも、この映画は十分すごい。

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花より男子」のごとく仲良くない2人が距離を縮めていき、華やかじゃないけど、どこか楽しそうに歩くシーン(カットは毎回引いた構図)にキュンとした。そしてラストは大号泣。

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もし誰かのことを嫌いになったとしても、思い出まで嫌いになる必要はない。むしろ思い出は大事にしてあげよう。2人がケンカするシーンや老いていく姿を見て、ぼんやりとそう思った。

素直すぎる主人公、不器用な旦那の2人を見ていると、ベタベタ甘々なのだけが愛じゃないなぁと。むしろ「ラ・ラ・ランド 」と同じく、言わなくてもどこか通じてる方が愛だ。

優しい作品でした。